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2007年09月26日

しめさば

ザ定番・しめさば以前しめさばの一種であるサンサンじめをご紹介したが、今回はいわゆるしめさばである。サンサンじめと比べると、かなり時間をかけてしめている。サンサンじめはすでに試したのと、今回使うサバはサンサンのときより少々時間が経っていたので、普通にしめさばにすることにした。

サバは3枚に卸して、腹骨を漉き取っておく。血合骨もこの段階で抜いても良い。締めてからだと、身が締まっている分、少し抜きにくいかもしれない。ちなみに皮は、食べる直前に薄皮をむけばよい。これは圧倒的に、締めたあとのほうがやり易く、綺麗に仕上がる。
さて卸したサバにたっぷりの塩を振る。全体に白っぽく見える程度まで十分に振っておこう。ちなみに後々薄皮をむき易くするために、手のひらで尾から頭に向かって、皮に塩をすり込むようにすると良いらしい。
両面十分に塩を振ったら、そのまま冷蔵庫で塩締めにする。今回塩締めにした時間は、約6時間くらい。保存性を考えるなら、もう少し長くてもいいらしい。ただし身に塩が回るので、その分塩味が身に染みることになる。すぐに食べるなら、逆に3時間程度でも良いと思う。ただしその場合は、一度で食べきれる程度の量にとどめたい。
塩締めした身は、一度水で塩を洗い流す。できれば酢と水を同量で割った酢水で洗うと良いらしいが、酢が勿体ないという貧乏性な理由から私は水で洗い流している。塩を洗った身は、ペーパーナプキンなどで、十分に水気をふき取っておく。
バット等にサバの身の長さにあわせた昆布を敷き、その上に塩締めにしたサバを載せる。そうしてそこに酢を入れていくのだが、私の場合サバが半分浸かる程度の酢を入れる。これまた酢が勿体ないという、極めて俗な理由だが、途中で裏返せば全体を浸けることができるので、少々時間はかかるが酢を節約したければこの方法でよいと思う。
酢に浸けている間も、冷蔵庫に入れておく。このとき本当は、ゆずの薄切りを香り付けに入れようと思ったが、ゆずが売っていなかったのでかぼすの薄切りを代用した。これにより酢の味の角を取ることと柑橘系の清涼な香りを加えることを期待している。皮目を下にして1.5時間浸けたあと、裏返して身側を下にしてさらに1.5時間浸けた。この程度だと、写真のように身の表面だけがうっすらと酢焼けして白い状態になる。保存性を考えるともっと長時間酢に浸けて、ほぼ完全に白っぽく酢焼けするまで浸けたほうが良いが、折角の釣りたてのサバを食する方法としては、いささか勿体ないきらいもある。まぁこの程度の浸け具合で、その日か翌日くらいには食べきるというのが良いと思う。

浸け終わったら、まず薄皮を剥く。これくらいの時間浸けておくと、きもちいいくらいペリペリってな感じで薄皮がむけて、皮目の模様がきれいに残る。サンサン締めより見た目には良い。サンサンじめがサバ本来の味本位な締め方なら、こちらはビジュアル系なサバの締め方ということになるのかな~テヘッ さらに浸ける前に血合骨を抜いていなかった場合は、ここで抜く。私もここで抜いたが、塩締めの時間が長かったせいか、サンサンじめと比べるとかなり抜くのが難儀である。骨抜きを使って、かなり力を入れてぬくことになるので、自信のない向きは塩締めの前に抜いておこう。
あとは、平造りにして盛り付けるだけだが、サンサンじめの項でも書いたけれど、できれば身に浅めに一度切れ目を入れた後、2度目の包丁で切るという八重造りにすると見栄えもよく、醤油なども絡みやすいらしいので、お奨めである。八重造りの方法は、少々解りづらいが、写真を参考にしていただけると幸いである。

さてこうして出来上がったしめさばであるが、やはりサンサンじめとくらべると塩味が立っている。塩締めの時間が長いからだろう。ただ酢締めは写真の程度なら身の中央はサバ本来の味、食感が十分残っており、いわゆるしめさばのイメージで考えるとかなり美味だと思う。しっかりと締めた分、身の歯ごたえも増して、これはこれでサンサンじめとは違った味わいだ。どちらが好みかは、各人によって意見の分かれるところだと思うが、決してサバ本来の味は損なわれていないということだけは、最後に書き添えておきたい。
この料理の評価(満点:星5つ)
★★★★
あえてサンサンじめと同評価・・・甲乙つけがたし。ビジュアル的には、こちらハート

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ようやくイサキ釣りのときの料理です(^^ゞイサキ料理じゃないのですが(^_^;)期せずして・・・ではあるが、待望のサバがようやく釣れた・・・これはもう、新鮮なうちに憧れの自作シメサバ...
締めサバ【taka's fishing diary】at 2008年07月18日 08:45
この記事へのコメント
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相変わらず、綺麗な盛り付けですね・・・
十分、商売出来ますよ~
そしたら、雇ってくださいなぁ~
新鮮な魚を沢山釣ってきますよ~)笑(
Posted by daisuke at 2007年09月26日 22:11
そんなこと、ないですって~。
よく見ると、尻尾のほうはともかくとしても厚さもまちまち・・・^^;

でもこの時期のサバは、なかなかいいですな~。すし屋とかで食べると、結構お高いですからねぇ~(笑)
Posted by You at 2007年09月26日 23:11
私も盛り付け、キレイだと思いますよ~♪
やはり、サバと言えば、私の中ではこの〆サバですね!!
う~、私はいつになったら自作できることやら(-_-;)
Posted by taka at 2007年09月27日 12:38
盛り付けは頑張ったんですけどね・・・それ以前に切るときに厚さがネェ~^^;
でもって、相方のはコレじゃないかと踏んでます。コレ食べた日のすぐ後に来たので~!
味はほぼ完璧だったんですがねぇ~。新鮮ならサンサンの方もお勧めですね。
Posted by You at 2007年09月27日 13:07
本当にお見事です!
どこか料亭の一品かと思われます!!
全て絶品でしょうが、特に胡麻サバとお茶漬けには感動しました。
釣り人の特権が存分に活かされていますよね!?
お茶漬けも、次回はダシでやろうかな・・・(;^_^A
Posted by チヌスパイク at 2007年09月30日 06:20
胡麻サバは本当に旨かったですよ~。まさしく特権ですね。釣らないと(福岡の料亭にでも行かない限り)絶対に口にできないですからねぇ~。サバも馬鹿にできません!
お茶漬けのダシは、飲んでいる間に水に昆布を入れておけばいいので、結構使えるかもしれませんよ。ただ本当にさっぱりと仕上げたいのなら、お茶のほうがいいのかもしれませんが・・・。
Posted by You at 2007年10月01日 01:00
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